海外生活をしていて差別を感じる瞬間

27 2月

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悲しいことですが、海外で生活をしているとどうしても避けられない問題なのが人種差別です。

現代、日本のトヨタ自動車、東芝などが世界中に広まっているため、ハイテクノロジーのイメージが強いことから、「日本人」として差別を受けることは限りなく少なくなってきました。

しかし、海外に住んでいる人が見た目でアジア人の人種を判断するのは難しいため、特にアジア人の中でも差別を受けやすい中国人としてののしられるケースが多々あります。

Yahoo知恵袋の回答にもありますが、通りすがりの人に、「中国人!」と叫ばれたことがある人もたくさんいるようです。

私も実際6年間のアメリカ生活中で同様の経験が2、3度あります。

私は中国人ではありませんが、やはり人種差別を受けたという事実に強いショックを感じました。

先にも述べたように、よほど田舎のほうに行かない限り、日本人として差別されることは全くといってよいほどありません。

しかし、留学生が受ける言葉の差別はあります。

たとえば、留学生活を始めて間もない頃、校内を歩いていたときの話です。

二人の白人の男子学生が、

 

「留学生とは話すだけ無駄だよな。あいつらろくに英語も話せないし、クラスのグループワークに入られると本当に迷惑だよ。」

 

という会話がたまたま耳に入ってきました。

ちょうどその頃、私はグループワークでのコミュニケーションを困難に感じていたため、直接自分のことを言われているわけではないけれど、とても傷つきました。

しかし、彼らの言い分もわかります。

普通であればグループで平等に分担できる作業も、まだ会話のつたない留学生が加わっていれば、その分をカバーしなければならないからです。

しかし、言葉の壁というのはどうしようもないことで、今はしようがない、時間が解決してくれると考える他ありません。

人種差別や留学生への差別を受けたときに、いかに自分の中でうまく消化できるかが、海外生活中を送る上での鍵となるのかもしれませんね。

 

参考:Yahoo知恵袋 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q116748816

 

(photo: lilivanili/flickr)