私んち風、夫婦生活をうまくやっていく秘訣3

18 9月

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第三条、

 

妻子を想って怒っている場合は素直に誤るべし。

 

 

夫はよく、私を非常識だと言います。

 

それは大体日本とアメリカ間の安全への常識の違いからくるものです。

 

今回は見知らぬ男を家にあげてしまったことが原因でした。

といっても、洗濯機と乾燥機の取り付ける業者の人です。

 

うちは最近引っ越したのですが、

洗濯機と乾燥機が取り付けられていない状態のまま入居しました。

管理人は結構いい加減な女性で、

本当であれば入居前に取り付けられているはずが

今までずるずるときていました。

 

そんなこんなで朝9時にウィリーと名乗るメキシコ人男性が、

翌日の10時に洗濯機と乾燥機を

取り付けにやってくると伝えに来ました。

 

私はいきなりの訪問、

しかも朝9時と早い時間にやってこられ

少し気が動転していました。

だから普段なら絶対にしない行動を

とってしまったのかもしれません。

 

「洗濯機のホースを確認したいから

一度家に入っても良いですか?」

 

それを聞いた時に

両手に幼いわが子を抱えた私は緊張して、

彼が本当に関係者であるかどうかを

判断することだけに集中していました。

 

まず私が洗濯機と乾燥機を

必要としていることを知っている時点で

そんなに疑う必要はないと思ったのですが、

念のため管理人の名前を知っていることをさりげなく確認。

(「管理人さんからは何も聞いてなかったけど。」

と言ったところ、彼から彼女の名前が出たのでOK。)

 

彼も私の気持ちを察したのか、2号室に住んでいて、

近所なんだよと自己紹介もしてくれました。

 

彼は通りすがりの人ではないと確信が持てたので、

彼の言う通り中に入れました。

5秒とせず、本当にホースだけ確認して、

彼は「じゃ明日。」と出て行ったんです。

 

私はゲイブに、事の次第を話しました。

すると彼はとたんに激怒したんです。

 

「何で知らない男を家にあげたんだ!

赤子を抱いて、一人の時になんて非常識すぎる!」

 

これに対して私は、

 

「知らないわけじゃない。

身元も探りを入れて確認した上で

業者の人だとわかって入れたんだもん。」

 

彼は怒り奮闘の様子で、女性や子供が襲われるのは

近所の人からの被害であるケースが多いことを説明しました。

それを聞いて私ははっとして、

申し訳ないとひたすら謝ったのでした。

 

日本であれば、ここまで身元が判明していれば

家にあげる人が大半だと思います。

しかし、ここはアメリカ。

用心しすぎるということはないんです。

 

そもそも、管理人から何の連絡もなしに

いきなり業者が訪問するというのもあり得ないのです。

これに対して私は管理人に対して怒りを感じていましたが、

そういういい加減な人だとわかっていたためと、

早く洗濯を済ませてしまいたいという焦りから

気を許してしまったんです。

 

アメリカでは、管理人でも家の所有者でも

誰かしらが家の中に訪問する時は、

 

[48時間以内に住居人に許可を取らなければいけない]

 

48 hour noticeというルールがあります。

私はそれをたてに断ってもよかったのです。

夫からは、次からはNoと必ず言わなければいけないと強く念を押されました。

 

彼の怒り方は、日本で生まれ育ってきた私からすれば

かなり理不尽な部分がありました。

しかし、彼の怒りは私と息子を守るためのものなんです。

どんなに怒り方が理不尽で一方的だと感じても、

こちらが反省する必要があります。

 

大事なのは、彼の話し方を正すことではなく

彼が私と息子を一番に考えているということなんですから。

 

(photo: w00kie/flickr)