多民族国家アメリカで、日本人ってどう思われているの?
21 2月
アメリカには白人、黒人、アジア人、メキシコなどのヒスパニック、ネイティブアメリカンなど様々な人種が暮らしています。
そのため
メルティングポット(いろいろな野菜や肉などが混ぜあって溶けている状態)
ともよばれています。
人種が多ければ文化や宗教も様々で、日本ではあまり見ることはありませんが、
イスラム教徒の女性は外出の際は常に頭から肩にかけて布で覆い、男性の目に自分の髪や首筋が見えないようにしています。
キリスト教徒は毎週日曜日には教会に行き祈りをささげますし、
ヒンドゥー教徒は牛を食べません。
これらはアメリカでは当たり前のこととして捉えられています。
近年移民の増加によりアメリカのヒスパニック人口は大幅に増加しました。
その中でもメキシコ人が圧倒的に多く、メキシコでの貧しい暮らしを捨て、
アメリカ国籍を取得した家族をスポンサーとしてグリーンカードを取得し永住するようになったのです。
またアメリカに頼れる家族がいない場合は、グリーンカードが取得できないために違法にアメリカへ入国、滞在する人達も出てきました。
違法滞在の移民は安い仕事を快く受けますから、彼らに対しての反発はすごいものでした。
ヒスパニックだけにとどまらず、インド、中国など様々な国からよりよい暮らしを求めて人々はアメリカへやってきます。
インド人は特に自国の大学を出たり、医師免許やエンジニアリングの資格を取得していたりと高い技術面で優れている人が多く、アメリカ人に代わり高技術を求められる分野にて活躍する人々が増えてきました。
そのため彼らもアメリカ人から反発を買い、差別を受けることが多々あります。
そんな中、日本人はアメリカではどう思われているのかと疑問に思われる人も多いかと思いますが、日本人は比較的差別の対象にされることはあまりありません。
もちろん地域にもよりますが、例えばワシントン州やニューヨーク州などで自らを日本人だというと、日本人は頭がよく、機械や数学に強い、忍耐強く、お金持ちというすばらしい固定観念があり、好感をもたれます。
ただし日本人留学生の多い大学に行くと、
日本人はシャイでコミュニケーションスキルがあまりなく、勤勉だが自分の意見はあまり言わないというようなネガティブなイメージをもつ学生が多いようです。
私自身の経験から言うと、
日本人留学生は他の留学生、例えば同じアジア人の中国人や韓国人よりもシャイで、自分からクラスで堂々と質問をしたり意見を言う人はあまりいません。
またプレゼンテーションは特に苦手で、下を向いてノートをただひたすら読むだけのプレゼンをする人がほとんどです。
アメリカ人は自分の意見を言うのが好きで、プレゼンも慣れている人が多く、事前に用意がなくてもプレゼンをすることができる人もいます。
例えば、
アメリカの政治家などはいきなり質問されてもその内容に対して20分も30分も語ることができるといわれています。
それに対して日本の政治家はあらかじめ用意された原稿を読む人が多いですね。
日本人にとってプレゼンをするのはとても大変なことですが、なるべくクラス中を見渡せるよう堂々としたプレゼンをして、是非アメリカ人に対する日本人留学生のイメージをくつがえしましょう!
(photo: Yuya Sekiguchi / flickr )
(photo:The Next Web / flickr )