私んち風、夫婦生活をうまくやっていく秘訣7

6 10月

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第七条、

「別れ」はオプションとして考えない。

 

 

私の周りのアメリカ人と結婚した日本人女性の中に、

夫の言葉の暴力理不尽な態度に悩んでいる人がいます。

彼女は、

「別れた方が良いのかどうか、

でも愛しているから別れる勇気がない。」

と話していました。

 

彼女の夫は、ことあるごとに

stupid、dumbといった「馬鹿」と言う言葉を

投げかけるそうなんです。

 

また、彼女と一緒に何かしていて、

それが失敗したり、間違えたりした時には

全て彼女のせいにされてしまうそうなんです。

何とも理不尽な話ではありませんか。

 

喧嘩の時、彼女が反論しようものなら、

“Don’t argue with me!「反論するな。」”

とぴしゃり。

これではコミュニケーションも何もあったものじゃありません。

彼は自分の言い分だけ言いたいだけ言って、

彼女は彼女の考え(opinion)を主張することができないんです。

 

そんな夫と生活を共にし続けた彼女は疲れ、

どうしたら夫とうまくやっていけるのかを私に相談したわけです。

私の恋愛相談を受けた時のモットーは

「別れを前提にした話はしない。」です。

私はセラピストではないので

確実な答えは持ち合わせていませんが、

私の経験から言うと、結局うまく関係を続けていくためには

どれだけ相手に対して妥協できるかどうか

にかかっていると思うんです。

 

もう良い大人の男性を変えるなんて絶対にできません。

だから、自分が変われるかどうかが鍵なんです。

 

今の自分の気持ちをだましてでも彼と一緒にいられるほどの

魅力が彼にあるのであれば、

ネガティブなこともポジティブシンキングで明るく考えて

良い方向に変えることもできると思うんです。

 

例えば、私もたまに夫の常識の中で

行動できずに馬鹿にされますが、その時に

(何でそんなこと言うの?私は私なりにがんばったのに!)でなく、

(ああ、確かに彼の言うとおりにすればこうはならなかったな。)

と助言として聞いてしまうとこうも受け取り方が変わるものなんです。

 

どうしても人間ですから、

このくそ~!と思って反論して喧嘩になったりもしますが、

我慢できなければ喧嘩すればいいんです。

(でもできるだけ我慢して事を大事にしない努力はしています。)

 

いつか聞いたことですが、

年をとるごとにどんなに亭主関白な人でも

男の人は自己主張がだんだん弱くなっていくそうです。

それは、人生で達成できなかったことが積み重なって、

若いときに持っていた自信が年をとるにつれてなくなっていくからだそうです。

 

昔は亭主関白の旦那さんと尽くす妻

という形の夫婦が多かったと思います。

彼らは最後まで連れ添うことができていました。

それは、離婚という定義が普及していなかったためです。

「別れ」がオプションになければ、結婚生活を妥協するしかないんです。

結果、うまくやっていくことにつながるわけです。

 

逃げることを考えてしまってはポジティブに考えることもできません。

いかに「別れ」を考えから除外するかが

夫婦生活をうまくやっていくためには必須なんです。

 

*上記の意見はあくまで私個人の考えからなるものです。言葉や体のDVに悩んでいる場合は、「別れ」ることは逃げではありません。

 

(photo: mikebaird/flickr)